年を取ると誰でも白髪が生えてくることからもわかるように、 白髪の一番の原因は加齢です。
髪の根元には毛母細胞という部分があって、細胞分裂を繰り返して髪が伸びていきます。
この毛母細胞の間には、メラノサイトという色素生成細胞があるので髪が黒色になります。
色素細胞は、髪の一番外側で髪を守っているキューティクルの、 すぐ内側の毛皮質という部分に集まって髪の色を決定します。
髪の色は、毛皮質に含まれるメラニン色素によって決まりますが、 メラニン色素には濃い色と薄い色の2種類があって日本人は濃い色素が多いので黒い髪をしています。
年を取ると、徐々にメラニン色素を作るのに欠かせないチロシナーゼという酵素が減ってきます。
するとメラノサイトで充分にメラニン色素を作ることができなくなり、 やがて色素の入っていない髪が伸びてきて白髪になります。
黄色っぽい白髪が生えてくることがあるのは、 薄いメラニン色素がまだ少量だけ生産されて髪に含まれているからですが、 やがてそれも作られなくなり、真っ白な白髪になります。
白髪は、加齢だけでなくストレスによってもできることがあります。
強いストレスを受けると交感神経が刺激されて血管が収縮します。
全身の血流が悪くなるので、 頭皮の毛細血管を通じて栄養を受け取っていた毛母細胞も充分活動することができなくなり、 メラノサイトの働きが衰え白髪が増えると言われています。
最近、毛髪の根元にある特定の遺伝子の量が減って、 働きが悪くなるとメラノサイトの活動が衰えるので白髪になるという研究成果が発表されました。
白髪は遺伝するというのは俗説ではなかったのですね。